Stress-activated protein kinase (SAPK)/Jun amino terminal kinase (JNK) はMAPKファミリーに属し、様々な環境ストレス、炎症性サイトカイン、成長因子、GPCRアゴニストによって活性化されます。ストレスシグナルはRhoファミリーの低分子量GTPase (Rac、Rho、cdc42) によってこのカスケードに伝達されます。他のMAPKと同様、膜近位のキナーゼにはMAPKKK (例:MEKK1–4) やMixed lineage kinase (MLK) があり、それらはSAPK/JNKキナーゼであるMKK4 (SEK) やMKK7をリン酸化して活性します。また一方で、MKK4/7はGerminal center kinase (GCK) ファミリーのメンバーによって、GTPaseに非依存的に活性化されます。SAPK/JNKは核に移行して、そこで複数の転写因子の活性を制御します。
この図をレビューして下さった、ハーバード大学医学大学院 (マサチューセッツ州、ボストン) のJohn Blenis教授に感謝いたします。
作成日:2002年1月
改訂日:2012年10月